――
――、
――――。
ない。
なにもなくて、
ここには……。
……「ここ」。
ここ、がある。
あれは……。
光?
引き寄せられて、
……――、
ああ、そうだ。
大切な人がいた。
自分がいて……その人がいた。
ここがどこか、自分が誰だったかも、わからない。
でも……大切な人がいたって、それを一番最初に、見つける。
いま……
どこにいるのだろう。
何を感じているだろう。
同じように……
どこかもわからない、なにもない、「ここ」で、
一人ぼっちでいるのだろうか。
それなら……。
祈るように、光を手繰り寄せる。
そして。
ばらばらに砕け散った時間と世界に触れた瞬間、
すべてが燿き始めた。
――フラグメント_ENDLESS